ユーザ事例

CASE

山下電気株式会社


導入後の効果は、少なく見積もっても1/10程度の工数削減になっていると思います。
また、2色成形ならではの製品検討の精度と回答までのスピードは大きく上がっていると思います。


現在シーセットでは、長年弊社製品をご愛顧頂いたお客様に感謝を込めて記念品の贈呈と、導入の経緯や使い方などの取材を行っている。
第6回は、山下電気株式会社に訪問した。

企業紹介

東京都品川区に本社を置く山下電気株式会社は、1964年にキートップ(キーボードの文字が書かれた部分)向けに、日本で初めて二色成形の技術を世に送り出した部品メーカーである。
プラスチックの成形、金型、塗装までを一貫生産する。今回、グループ最大の山梨工場にて 製造部次長 中澤 一則氏に話を聞いた。
山梨工場

御社の特長を教えて下さい

何と言っても、キートップ向けに日本で初めて二色成形技術を開発したことですね。
二色成形は、異なる材料を1度の成形で組み合わせ一体化させる技術です。
最近では、カーステレオ、カーエアコン向けの文字部分が光るボタンや、防水、防塵、防振などの機能性を持った部品などにも良く使われています。弊社では、2色成形用のカセット金型 (*1) も用意しているので、お客様が求める機能性を2色成形で実現できるかの試作も安価でスピーディーに行うことが出来ます。
金型関連では、「Y-HeaT(ワイヒート)」という特許技術も持っています。
これは、金型内部の温度を緻密に制御することで、樹脂成形時に発生するウェルドライン (*2)を消す技術の1つです。 金型以外にも塗装工程で使用する治具なども製造しています。
治具は、金属製ですと使用しているうちに塗装膜が乗ってしまい、剥がす作業が発生しますが、プラスチック製にすることで、数回使用後に廃棄し、リサイクル出来ます。治具なので、金型も標準化し易く、トータルコスト低減にも寄与出来ます。
こういったことも、社内で一貫生産しているからこその強みでしょうか。


*1 カセット金型:金型のベース部分(モールドベース)を共用化し、製品と接する部分(入れ子)を取り替えて使用することが出来るもの。モールドベースの製作を省略でき、低コスト・短納期が特徴。
*2 ウェルドライン:射出成形において金型内で溶融樹脂の合流部分が線状の跡となり発生する成形不良。


中澤 一則氏

どんなきっかけで弊社製品を知りましたか?

当時、取引先から3Dデータを支給される機会が増えている時期でした。弊社設計部門が、ソリッド系の3DCADを採用していたため、Parasolid形式のデータで支給頂くことが多かったのです。但し、山梨工場ではサーフェイス系の3DCAD/CAMを導入していたため、データの相性が悪く、特に断面の確認に手間取っていました。また、CAD/CAMは加工データを作る役割があり、検討のために占有することも出来ませんので、Parasolidデータを手軽に見ることが出来るビューアを探していました。
そんな時、シーセット様の「Aiview/3DR(アイビュースリーディーアール)」 (*3)という3Dビューアを見つけ、採用したのが一番最初です。断面の確認や寸法計測などに利用できて、とても便利でした。使っている中で、もう少しやりたいことが増えてきたタイミングで代理店より紹介頂いたのが、「3DTascalX」でした。同じメーカーの商品ですし、「Aiview/3DR」で足りない機能を全て持っていたため、すぐに採用させて頂きました。


*3「Aiview/3DR」:シーセット起業時に初めて市販した3Dビューアである。現在後継ソフトとして「3DFovi」がある。

Aiview/3DRと中澤氏
(後継ソフトは3DFovi)

導入前に困っていたことは何ですか?

2色成形では、一般的に、材料毎に1次成形、2次成形と、成形タイミングを分けて成形をします。この際に、お客様が設計したデータ上で、指定の厚みの中で材料の割合をどうするかなど、2色成形ならではの条件があります。こういった特殊な条件を事前にしっかりと客先や自社内で検討しないと、いざ成形してみたら上手くいかないということが発生してしまいます。2D図面では、かなりの時間がかかっていました。

購入の決め手は何ですか?

操作性が良いことです。私も色々な3DCADやCAMを操作してきた経験があるので言えますが、簡単に目的にたどり着くことが出来る。とっつき易さはとても魅力的だと思います。

どんな機能を使っていますか?また、効果はいかがでしょうか?

当時使って最初に感動したのは、勾配角度や体積などの属性を1~2クリックで見られることでした。他のソフトではいくつかの工程を踏まないといけませんが、3DTascalXでは選択した面やパーツのプロパティをクリックするだけで見ることが出来ました。また、金型データのアセンブリ(組図)構造をチェックしたり共有する際にも、見易くて良く使っています。
更に、導入後に気づいたのですが、当時弊社で使っていた2DCADのネイティブデータにも出力出来たので、3Dデータの2D図面化も良く使っています。特に、金型の補修部品を製造する際には、2~2.5次元で加工する機会が多く、断面や輪郭線をすぐに2D化出来る機能は役立ちます。
成形品でも断面を2D図面化し、2色成形ならではの問題点や、形状の提案などを取引先に行うこともあります。細かい話では、金型の修正履歴や、社内の改善活動報告書などに添付する3Dデータの画像作成にも使っています。こういった、指示書や資料などは3D画像や断面画像があると、とても見易くなりますからね。
また、金型の磨き工程を外注する際に、協力メーカーにも「3DFovi」を導入してもらい、3Dデータ上の対象箇所に色で指示をすることで、間違いの無いやり取りになりました。効果を数字として言うのは、長く利用していて時代背景もあり少しアバウトになりますが、2D図面でこれらの検討や作業を行っていたことを考えれば、少なく見積もっても1/10程度の工数削減になっていると思います。また、2色成形ならではの製品検討の精度と回答までのスピードは大きく上がっていると思います。

20年の中で、他のビューアやソフトを検討されたりはしませんでしたか?

あまり目移りはしませんでした。社内の他部門から他のソフトを紹介されたりしましたが、 私は「3DTascalX」に惚れていますから(笑)

今後について

最近、本社営業部門でも「3DTascalX/Light」を採用させて頂きました。もともと3DCADを使って見積検討していましたが、CADは保守費用も高いですし、「3DTascalX/Light」で機能としては十分足りました。
また、3DTascalXも1ライセンスからフローティングライセンス化出来るようになったと伺ったので、検討してみたいと思います。

山下電気株式会社 YAMASHITA ELECTRIC CO., LTD.
https://www.yamashita-denki.co.jp/
本社:東京都品川区南品川3丁目6番33号
創業:1936年4月
資本金:1億円
従業員数:役員7名、正社員176名、パート・アルバイト14名(2023年12月現在)
事業内容:プラスチック成形品、プラスチック金型
多様化するニーズに合わせて、当社ならではの高度なP&E技術とそれを支える技能士集団がお応えします。



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